いつかあいまみゆるために
松永謙太郎 様
○あなたは 2002 年 11 月 22 日に、 C 病棟 317 号室に入院されました。
○診断は以下のとおりです。
うつ状態
○診療の方針、療養上の留意点は以下のとおりです。
環境を変え、のんびり過ごして下さい。
採血・胸部X線等 身体の一般的な検査をします。
○予想される入院期間は以下のとおりです。
2ヶ月
(医療法人 T会 S病院 松永謙太郎(15歳 M 2002.11.22 入院)の診療計画書より抜粋)
小学校高学年より不登校の兆しが見られ、中学校1年生の冬季休業を機に完全に不登校となる。同時期に心療内科に通院し薬物療法を受けていたが、入院を希望。overdoseによる自殺企図の既往あり。言語に障害はなく、疎通性は保たれている。論理的思考に傾倒し、強迫的な思考の固定が見られる。離人感を認め、現実検討をしないまま自傷行為で実在を確認する。入院加療には本人の強い希望でもあり意欲的。
(松永謙太郎のアナムネを元に担当医が作成(抜粋))
高校2年生の時に恋人と別れたのを機に、神経症圏の症状が顕在化(紹介状参照)。家庭内不和もあり、寄る辺なさから身近な男性にほとんど無作為に愛着行動をとるようになる。安定した対人関係は築けず、また対人において、相手へ自分の関連付けを確認したがる。しかしその関係のどれにも満足できない(アンヘドニアの疑いを認める)。幼少期にMoから虐待を受け、Moを愛しているが同時に敵視していると話す。Faへは異性愛に似た感情を抱いている。Wrist cutなど自傷行為を繰り返し、破傷風、敗血症などに注意を要す。他の患者に対し操作的行動をとることがあり、トラブルのないよう看視する。Drの方針通り、無理な要求は通さないこと。
(中西麻里子(18歳 F 2002.11.2 入院)のアナムネ、看護計画より抜粋)