辞める決意が固まりかけたところで一応報告しとくかと話をしたらなんやかんやで慰留工作というか口車に乗せられて結局は結論を出さないという結論に辿り着いた。
状況はまあ生活も精神も破綻を来たしてるけど一縷の望みをかれに託して取りあえず留まってみるという宙ぶらりん。
そんな近況報告。
冬だった。帰省したらエレベーターのところにおっさんがうずくまっててこりゃタダゴトではないなと思い声をかけたが発声ができないようでしかし意識レベルは2ぐらいかなあとタカをくくっていたら透析カードを物凄く時間をかけて取り出したのでああ急性腎不全かなと判断した。
体がうまく動かずまたしゃべれないようなのでカードに書かれたかかりつけの透析の病院に電話して病状を説明するのにえらく手間取った。
左の鼻腔から鼻汁が漏出して左半身の手が不自然な角度で曲がり左下肢も痙攣していて頭痛を手振りで訴えていた。取りあえず意識レベルを保つべく名前を連呼したり頑張ってとかもうすぐ救急車来ますからなどと声をかけた。
救急隊員が搬送したのは前述の透析の病院。
脳梗塞だった。
片麻痺と頭痛と失語。あからさまな卒中だ。
おっさんは一命を取り留めたが結局死んだとゆうべ聞いた。その場に居合わせたお袋はかなりショックを受けたらしい。わたしはまぁこういうことはよくあると熟知しているし統計的に言っても仕方ない。
自責の念は無いことはないが急性腎不全と脳梗塞の鑑別すらできなかったのは恥だと思いこそすれ申し訳ないとは思わない。他人だし。初めて会ったひとだし。マンションの人付き合いなんてそんなもの。それよりきょう女の子にフられたことの方がショックだ。
わたしはそういうひと。
