年のもんは敬えと 教えられてそうしてた
父さんだってじいちゃんを 尊敬したんだそうなんだ
だから何だよお父様 苦労の分だけ楽がある
見返り求めて爺様に 頭下げたかそうなのか
じいちゃん何も言わないぞ にこにこ笑って座ってる
親父と違って偉ぶらず むしろ親父に愛想が良い
老後の世話をしてるから ふんぞり返って手柄上げ
俺は親父のおむつなぞ 替えるつもりはありません
後で楽するためだけに 目上の敬い世襲する?
じいちゃん変わらず頬笑んで それは違うと話し出す
わしの親は戦で死んだ 誰にも頭下げぬまま
長じて子どもに恵まれて 躾も拳骨だけだった
敬われるほど偉くない 偉くないもの盲従するな
敬うべきもん自分で選んで 好きに尊敬すればいい
それじゃあどうして父さんは じいちゃん尊敬してるんだ?
それは知らんやつに聞け やつが勝手にしてるだけ
じいちゃんつぶやき 入れ歯を直す

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