ひとつの枝を剪るたびに ひとつの枝が長らえて
残った枝には花が咲く あるいは果実も成るだろう
落とした枝にかぐわしい 実が成ることさえ捨ててなお
これまで間引いた枝たちも 残しておけばどうなるか
間引けば別な枝の実が 甘くなるとは知っている
こずえの中のどれにしよう ひとつを取る度ひとつ消え
選ぶ余地などなかったよ 正しく枝を剪ったはず
ああこんなにも枝はある その内どれに実が成ろう
枝剪り鋏は剪ってゆく 未来の枝を剪ってゆく
落とした枝の代償に 違う枝がのびてゆく
最後に残った一本の 枝にわたしの実は成ろう
それを信じて剪り落とす そうすることが正しいと
たったひとつの 未来のために
残るすべての 未来を捨てた

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